えほんのかんづめ

絵本って楽しい

ベストセラー作品である『おじさんのかさ』の紹介とレビューはこちら!

今回は有名な『100万回生きたねこ』を世に送り出している佐野洋子さん作の『おじさんのかさ』を紹介していきたいと思います。

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おじさんのかさの基本情報

  • 作品名 おじさんのかさ 
  • 作者 佐野洋子
  • 初版 1992年5月28日
  • 発行所 講談社
  • サイズ 310×210 (←参考程度に…)
  • ページ数 31ページ (←参考程度に…)

おじさんのかさの内容

雨の日におじさんが出会った素敵なできごと
りっぱなかさがぬれるのがいやで、かさをさそうとしないおじさん。ある雨の日、子どもたちの歌をきいたおじさんは、はじめてかさを広げてみました。すると……。

おじさんのかさ|絵本ナビ : 佐野 洋子 みんなの声・通販より引用

立派な傘を濡らしたくないおじさんが雨の日に出会ったこどもたちが傘をさして楽しそうにしているのを見て傘をさします。そのあと今までなんでこんな愉快な気持ちになる傘を使っていなかったんだろう!と気づき雨の日を楽しむという物語です。

おじさんは傘がとても大切で雨が降っても持っている傘を差さないのにふとしたきっかけで新しい魅力に気づきます。何でもチャレンジや違うことをやってみるのもいいんじゃない?というメッセージが隠されています。

おじさんのかさの感想

傘をたいせつにするあまり雨が降っても傘を使わないとというなんとも本末転倒なことをしている姿がおじさんなのに(?)なんだかかわいらしいなと思うとともに自分も野球してた時に新品のスパイクを出し惜しんでなかなか使わないということがあったなぁと思いだしました。

傘をさした後のおじさんのワクワクとした姿と子供たちにつられて「あめがふったら ポンポロロンあめがふったら ピッチャンチャン」と歌いだしてしまう場面では読んでいる私も楽しくなりました。

雨を楽しんだのちに家に帰った後、’’おじさんは おちゃと たばこをのんで、ときどき ぬれたかさを みにいきました。’’という一文がなんともお茶目でおじさんがより愛くるしく見えてくることでしょう(笑)

こどもにも楽しめる内容と言葉で、何事にも否定しないでやってみることがとても大切だということをこどもに伝えることができる一冊であると思いました。 

おじさんのかさの受賞タイトルと選定図書

『おじさんのかさ』は様々な賞と選定図書に選ばれています。

さいごに

絵がほのぼのしているかわいらしいルックスで雨の作品なのに悲しいとか寂しいというような内容でなく逆に晴れ晴れする気分になる本で雨の降る日に読んでほしい本です。ぜひ読んでみてください!