教科書にも掲載されている『ふたりはともだち』の紹介とレビューはこちら!
今回はアーノルド・ローベルさん作の絵本『ふたりはともだち』の紹介とレビューをして行きたいと思います。
ふたりはともだちの基本情報
- 作品名 ふたりはともだち
- 作者 アーノルド・ローベル / 訳 三木 卓
- 初版 1972年11月10日
- 発行所 文化出版局
- サイズ 210×145
- ページ数 64ページ (←参考程度に…)
ふたりはともだちの内容
〈はるがきた〉
「春が来たよ」とがまくんを起こしに来たかえるくん。でも、がまくんはベッドから出てこようとしません。雪も解け、外はすっかり暖かい4月なのに・・・。
〈おはなし〉 かえるくんは11月からそのままのカレンダーをめくり始めました。夏のある日、病気で寝ているかえるくんに「ひとつお話しをして」と頼まれたがまくん。一生懸命お話しを考えますが思いつきません。ぶらぶらしても逆立ちしても思いつかず、とうとう頭を壁にぶつけはじめます。〈なくしたボタン〉
遠くに出かけたがまくんとかえるくん。家に帰るとがまくんの上着のボタンが1つありません。ふたりが通ってきた道を戻って探しに行くと・・・。
このほか『すいえい』等2作が加わった五部構成となっています。
二ひきのカエルが繰り広げるほのぼのとしていて、かえる君とがま君というカエルが服を着てベットで冬眠して…とありえない設定なのにどこか日常的で誰の身にも起こりうりそうだなと思ってしまうストーリです。
かえる君とがま君はとても友だち想いでともだちが悩んでいたり困っていたりしたときは助けようとするけれどそれが失敗したりあまりいい効果が出ないときもあるけれどそれすらもみていてかわいくもあり人間味がある等身大のすがたが描かれています。
ふたりはともだちの感想
友だちとはどういう存在であるか、どういう存在でいるべきかというのをこどもたちに考えてもらえる作品だなと思いました。
こうあるべきだとかこうじゃなきゃダメという枠で友だちというものは決めてしまってはいけないと思うのですが、この作品は自分は友だちにどのように接していけばよいのかを見つける手掛かりになりうる一冊であるといえます。
またストーリーもわかりやすく、読みやすい文書で漢字のみならずカタカナにもルビがふってあるという点と五部に分かれた短編集みたいな構成なので文字主体の絵本ですが小学生に上がる前のお子様にも読める作品なのかなと思います。
絵も作品にとてもあったほのぼのとした感じで1ページに一つは絵が入っているので文書と絵の両方で楽しめる作品であると思いました。
ふたりはともだちはシリーズの一部
- ふたりはきょうも
- ふたりはいつも
- ふたりはいっしょ
の作品があります。ぜひこちらも読んでみてくださいね。
さいごに
がまくんとかえるくんはカエルがあまり好きでなくてもかわいい絵とほのぼのとしたストーリーとふたりのやさしさでもしかしたらカエルが好きになるかもしれませんね(笑)
面白い作品なのでぜひ手に取ってみてみてくださいね。