アメリカではメジャーな作品『番ねずみのヤカちゃん』の紹介とレビューはこちら!
今回は詩人で翻訳家のリチャード・ウィルバーさん作の『番ねずみのヤカちゃん』の紹介をしていきたいと思います。
番ねずみのヤカちゃんの基本情報
- 作品名 番ねずみのヤカちゃん
- 作者 リチャード・ウィルバー / 訳 松岡 享子 / 絵 大社 玲子
- 初版 1992年5月31日
- 発行所 福根館書店
- サイズ 210×190 (←参考程度に…)
- ページ数 68ページ
番ねずみのヤカちゃんの内容
ある家にすむ母さんねずみと子ねずみたちは、人に気づかれないよう静かに暮らしていました。ところが末の子ねずみヤカちゃんの声の大きいこと。きっと大変なことがおこるでしょう!
四人兄弟の末っ子ヤカちゃんはやかましやのヤカちゃんといわれています。ねずみのせかいでは、声が大きいのは家の人間にばれてしまうためヤカちゃんのお母さんは心配でした。お母さんは、教訓の2つの「ねずみとりのうた」と「ねこのうた」をこどもたち覚えさせます。そうして親元を離れたカヤちゃんは一人暮らしを始めます。
一人暮らしを始めたヤカちゃんはおなかがすいた夜外に出て食料を探します。そこには小さい板の上に乗ったチーズが…食べようとした瞬間「ねずみとりのうた」が脳内に流れます。そのおかげで間一髪で難を逃れられられます。
つぎはふわふわした毛の生えた大きな動物に出会います。ヤカちゃんが「こんにちは!」と言おうとしたときお母さんに教えてもらった「ねこのうた」を思い出します。そしてまたまたお母さんの歌のおかげで間一髪で助かります。
3日食料にありつけなかったヤカちゃんはおなかがすいてまた外に出ます。そしたら窓から大きな袋を持った男が入ってきます。その後ヤカちゃんはその男がチーズを食べようとするのを見ていつもの大きな声で’’どろぼー’’と叫びその家を泥棒から救いました。
家を守ったヤカちゃんは毎日おいしいチーズを夫婦からもらう代わりに’’番ネズミ’’となって夜に家を守るようになります。
番ねずみのヤカちゃんの感想
大きな声を出してしまうヤカちゃんの声は一見悪いところにみえますがヤカちゃんはこの声を武器にして泥棒を退治して幸せな結末を迎えます。
短所と思えるところも実は長所だったり、またその逆だったりと考えさしてくれる一冊です。子どもに自分の嫌なところも実はいいところだったりするんだよ。と教えてあげられる本なのかなと思いました。
私は作品でお母さんねずみがヤカちゃんたちに教えるときとそれをヤカちゃんが思い出す場面の2か所で登場する、お母さんねずみが歌う二つの歌が好きでした。
1回出てきた歌がもう一回出てくるので子どもに読み聞かせるとき、ヤカちゃんと一緒に歌えるかもしれませんね。
さいごに
ヤカちゃんのセリフは全部 えほんのかんづめ ←みたいに大きくなっていてわかりやすいので子どもにヤカちゃんのセリフを担当してもらうのも面白いですよ。